中央アジア / シルクロードと遊牧民の世界 1 / 6

草原の道とオアシスの道

草原の道とオアシスの道

「シルクロード」とは、中国からローマ・地中海世界まで続く古代の交易路の総称です。絹だけでなく香辛料・ガラス・宗教・技術など多様な文物が行き交いました。19世紀のドイツ地理学者リヒトホーフェンが名付けたこの交易路は、実際には1本の道ではなく複数のルートから成ります。

シルクロードの3ルート

  • オアシスの道(内陸路):中国の長安(西安)を起点にタクラマカン砂漠を迂回し、サマルカンド・パルティアを経てローマへ至る。最もよく知られるルート
  • 草原の道(ステップルート):中央アジアの草原地帯を横断する遊牧民の交易路。騎馬民族が担い手となった
  • 海の道(海上ルート):インド洋・紅海を経由する海洋交易路。7世紀以降にイスラーム商人が主導し、東南アジア・東アフリカまで拡大した
📘 重要事項
「シルクロード」の命名者はドイツ地理学者リヒトホーフェン(1877年)。ただし当時の商人がこの名で呼んだわけではない。3ルートのうちオアシスの道が最も人々のイメージする「シルクロード」に近く、サマルカンド・ブハラなどのオアシス都市が中継地として繁栄した。

交易品と文化の流れ

東から西へは絹・陶磁器・紙・火薬・羅針盤が、西から東へはガラス・金銀細工・ブドウ・綿花・馬(汗血馬)が運ばれました。また仏教・イスラーム教・景教(キリスト教の一派)・マニ教・ゾロアスター教なども、この交易路を通じて東西へ伝播しました。

練習

  1. シルクロードの3つのルートの名前をそれぞれ挙げ、その担い手となった民族・集団を答えなさい。
  2. 「シルクロード」という名称を命名した人物と、その時代を答えなさい。
  3. シルクロードを通じて東から西へ伝わった発明品・文物を3つ挙げなさい。

このレッスンのQ&A

読み込み中...