中学 / 情報のきほん 4 / 6

著作権のきほん — 勝手にコピーしちゃダメなものがある

マンガ、イラスト、音楽、小説――誰かが時間をかけて作った作品には、「作った人の権利」が自動的についてきます。この授業では、著作権とはどういうものか、身近な例を通してやさしく学びます。

作った人には「これは私が作ったもの」という権利がある

絵を描いたり、曲を作ったり、文章を書いたりすることを「創作(そうさく)」といいます。誰かが創作したものを作品と呼び、作った人には、その作品を「どう使うか」を決める権利があります。この権利を著作権といいます。作品を作った瞬間に、特別な手続きをしなくても、この権利は自動的に発生します。つまり、あなたが今日描いたイラストにも、すでに著作権があるのです。

「勝手にコピーしちゃダメ」とはどういうこと?

好きなイラストレーターの絵や、好きなマンガのワンシーンを、作った人にことわりなく勝手にコピーして、自分のものであるかのように使ったり、SNSに再投稿したりすることは、作った人の権利を傷つける行為です。文章も同じで、インターネットで見つけた文章をそのままコピーして、自分の感想文や作文として提出することも、著作権の考え方に反する行為です。「自分は買っていないから」「無料で見られるから」自由に使ってよい、というわけではありません。

使ってもよいものもある

すべての作品が完全に禁止されているわけではありません。作った人が「みんなが自由に使ってよい」と決めて公開しているフリー素材もあります。ただし、フリー素材にも「作った人の名前を書くこと」「お金をもうける目的では使わないこと」などの条件が付いていることが多いので、使う前には必ずルールを確認する習慣をつけましょう。

例 好きなイラストレーターが描いたキャラクターの絵を見つけて、「かわいいから」という理由で、自分のSNSアイコンに無断で使ったとします。イラストレーターは、この絵を描くのに多くの時間をかけていて、「自分の作品として発表したい」という気持ちを持っています。作者にことわりなくアイコンとして使うことは、その気持ちや権利を大切にしていないことになります。使いたいときは、作者に許可をもらうか、最初から自由に使ってよいと書かれている作品を選びましょう。
ポイント
  • 絵・音楽・文章など、誰かが作ったものには自動的に著作権がある。
  • 作った人にことわりなく、勝手にコピーして使ったり、自分のものとして発表したりしない。
  • ネットの文章をそのまま写して自分の作文にするのもよくない。
  • 「無料で見られる」ことと「自由に使ってよい」ことは違う。
  • フリー素材にも条件があることが多い。使う前にルールを確認する。

練習問題

  1. 「著作権」とはどのような権利か、自分の言葉で説明しなさい。
  2. 好きなイラストレーターの絵を、無断でコピーして自分のSNSのアイコンに使うことは、なぜよくないのか説明しなさい。
  3. 「無料で見られる」ことと「自由に使ってよい」ことが違う、とはどういうことか説明しなさい。

解答・解説

  1. 解答:絵や音楽、文章などを作った人が、その作品をどう使うかを決められる権利。作った瞬間に自動的に発生する。
    解説:「作った人が決められる権利」「自動的に発生する」のどちらかが書けていれば正解。
  2. 解答:その絵は作者が時間をかけて作った作品であり、作者には作品をどう使うか決める権利があるから。無断で使うことは、その権利や作者の気持ちを大切にしていないことになる。
    解説:「作者の権利を尊重していない」という視点が書けていれば正解。
  3. 解答:お金を払わずに見られる作品であっても、それをコピーしたり自分のものとして使ったりしてよいとは限らない、ということ。作者が「自由に使ってよい」と決めていない限り、無断で使うことはできない。
    解説:「見られること」と「使う権利があること」は別物である、という区別ができていれば正解。

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