東西交易と隊商都市
シルクロードの交易を実際に担ったのは、ラクダの隊商(キャラバン)を率いて砂漠やステップを往来した商人たちでした。なかでも中央アジアのソグド人は、7〜8世紀にかけてシルクロード交易の最大の担い手となりました。
ソグド人とは
- 現在のウズベキスタン・タジキスタン周辺(ソグディアナ地方)を故地とするイラン系の民族
- サマルカンド・ブハラ・ペンジケントなどのオアシス都市を拠点に東西交易に従事
- 独自のソグド文字を持ち、後のウイグル文字・モンゴル文字・満洲文字の源流となった
- 中国(唐)にも集落(薩宝府)を持ち、西域の文物・宗教・音楽・舞踊を中国へ伝えた
サマルカンドの繁栄
- サマルカンド:現在のウズベキスタンに位置する中央アジア最大のオアシス都市
- アフラシャブ宮殿壁画:唐の使節・東アフリカ人・トルコ人など多様な民族が描かれた7世紀の壁画が発見されており、当時の国際交流を伝える
- アレクサンドロス大王(前329年)・アラブ軍(712年)・チンギス・ハン(1220年)に征服されるたびに再建・繁栄
📘 重要事項
ソグド人のソグド文字は「文字の拡散」の観点で世界史上きわめて重要。ソグド文字→ウイグル文字→モンゴル文字→満洲文字という系譜で、ユーラシア北部の主要文字の多くがソグド文字に由来する。また中国の唐代に「胡旋舞」(ソグド起源の舞踊)が流行するなど文化的影響も大きかった。
ソグド人のソグド文字は「文字の拡散」の観点で世界史上きわめて重要。ソグド文字→ウイグル文字→モンゴル文字→満洲文字という系譜で、ユーラシア北部の主要文字の多くがソグド文字に由来する。また中国の唐代に「胡旋舞」(ソグド起源の舞踊)が流行するなど文化的影響も大きかった。
隊商交易の実態
一つの隊商はラクダ数十〜数百頭で構成され、砂漠のオアシス都市を中継しながら数か月〜数年をかけて往来しました。隊商宿(キャラバンサライ)は各オアシス都市に設けられ、商人の休息・物資補給・情報交換の場となりました。
練習
- ソグド人が後世の文字に与えた影響を、具体的な文字名を挙げて説明しなさい。
- サマルカンドが「中央アジアの要衝」とされる地理的・歴史的理由を答えなさい。
- キャラバンサライとは何か説明しなさい。