倍数算② 「ちがいが変わらない」ことをうまく使う
倍数算では、「2人のちがいは変わらない」場合や「合計は変わらない」場合があります。それを上手に使うと、すばやく解ける問題があります。
「ちがい」と「合計」のどちらが変わらない?
2人の間でお金を行き来させるだけのとき(外からお金が入らない場合)は、次のようになります。
- A+Bの合計は変わらない。
- A-Bのちがいは、わたした金額の2倍変わります(AはNへって、BはNふえるので、ちがいは2Nだけ変わる)。
📘 例題
兄と弟のお金の比は4:1でした。兄が弟に600円あげたら、比が2:1になりました。今の兄のお金はいくらでしょうか。
解き方:
① 変化前:兄=4k、弟=k
② 変化後:兄=4k-600、弟=k+600
③ 比が2:1なので、(4k-600):(k+600)=2:1
1×(4k-600)=2×(k+600)
4k-600=2k+1200
2k=1800
k=900
④ 今の兄=4×900-600=3600-600=3000円
兄と弟のお金の比は4:1でした。兄が弟に600円あげたら、比が2:1になりました。今の兄のお金はいくらでしょうか。
解き方:
① 変化前:兄=4k、弟=k
② 変化後:兄=4k-600、弟=k+600
③ 比が2:1なので、(4k-600):(k+600)=2:1
1×(4k-600)=2×(k+600)
4k-600=2k+1200
2k=1800
k=900
④ 今の兄=4×900-600=3600-600=3000円
比の「クロス計算」をおぼえよう
「a:b=c:d」のときには、「外がわどうし」と「内がわどうし」をかけたものが等しくなります。これを使うと、計算が楽になることがあります。
(変化前の大きい量)×(変化後の小さい比)=(変化後の大きい量)×(変化前の小さい比)
💡 ポイント
- はじめの比を使って「4k」「k」のように書きあらわします。
- 「外がわ×外がわ=内がわ×内がわ」(比のクロス計算)で式をかんたんに作れます。
- 答えが出たら、変化前と変化後の両方の比が合うかをたしかめましょう。
練習問題
- AとBの枚数の比が3:1でした。AがBに30枚わたしたら比が3:2になりました。今のBの枚数を求めなさい。
- PとQのお金の比は5:2でした。PがQに1000円あげると比が3:2になりました。今のQのお金を求めなさい。
- 2つの箱AとBにボールが入っていて、比は7:3です。AからBに20個移すと比が3:2になりました。はじめのAのボールの個数を求めなさい。