高校基礎 / エネルギーの利用と現代社会 4 / 6

地球温暖化とエネルギー問題

地球温暖化とエネルギー問題

化石燃料への依存が気候変動を引き起こしています。物理の視点から温暖化のメカニズムとエネルギー問題を理解しましょう。

基本知識

温室効果: 太陽からの可視光は大気を通過して地表を温め、地表から放射される赤外線を温室効果ガスが吸収・再放射することで地球全体を暖める効果。
主な温室効果ガス: CO₂(二酸化炭素)、CH₄(メタン)、N₂O(亜酸化窒素)、フロン類
・温室効果自体は地球が生命の住める温度(平均 +15°C)を保つのに必要
・産業革命以降の化石燃料大量消費で CO₂ 濃度が急増 → 温暖化が進行

エネルギー問題への対応:
省エネ: 効率の改善、節電
再生可能エネルギーの普及
脱炭素: CO₂排出を実質ゼロ(カーボンニュートラル)
水素社会: 再エネで水素を製造し燃料として利用

📘 重要用語
温室効果 (greenhouse effect)(大気が赤外線を吸収・再放射して地球を保温)
温室効果ガス(CO₂・CH₄・N₂O・フロンなど)
カーボンニュートラル(排出 CO₂ = 吸収 CO₂ で実質排出ゼロにすること)
再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱など)
化石燃料(石炭・石油・天然ガス。生物由来の炭素化合物)
SDGs(持続可能な開発目標。エネルギー問題も含む国際目標)

深掘り (背景・意義)

地球の平均気温は産業革命(1850年頃)以降約 1.1°C 上昇しました。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は今世紀末までに最大 5.7°C 上昇する可能性を示しています。
CO₂ の大気中濃度は産業革命前の約 280 ppm から現在約 420 ppm へ増加(2023年)。1 ppm = 100万分の 1。
エネルギー変換効率の改善は温暖化対策と経済性の両立に重要です。LED 照明は白熱電球に比べ発光効率が約 10 倍、消費電力が約 1/10。電気自動車は内燃機関車より熱効率が高い(ただし発電方法に依存)。
パリ協定(2015年): 世界の平均気温上昇を産業革命前比 2°C 未満(1.5°C 努力目標)に抑えるため各国が削減目標を設定。日本は 2050 年カーボンニュートラルを宣言しています。

💡 ポイント
  • 温室効果ガス: CO₂・CH₄・N₂O・フロン
  • 温室効果自体は必要(なければ地球は氷結)
  • 化石燃料消費 → CO₂増加 → 温暖化
  • 対策: 省エネ・再エネ・脱炭素
  • カーボンニュートラル = 実質排出ゼロ
  • パリ協定: 2°C 未満目標
  • 日本: 2050年カーボンニュートラル宣言

注意点 (混同しやすい)

温室効果は悪ではない。問題は人為的な CO₂ 増加による強化された温室効果。② オゾン層破壊(フロンによる)と温暖化は別の問題だが混同しやすい。③ カーボンニュートラルは排出ゼロではなく「排出と吸収が釣り合う」状態。④ 再生可能エネルギーの導入だけでは電力の安定供給は困難。蓄電・水素など組み合わせが必要。

練習

  1. 温室効果の主なガスを2つ挙げなさい。
  2. カーボンニュートラルとはどういう意味か説明しなさい。
  3. 温暖化対策として個人・社会レベルで取り組める方法を各1つ挙げなさい。
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このレッスンのQ&A

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