比が変わる前と後の関係
倍数算(ばいすうざん)は、2つの量の「比」が変化する前と後の様子から、それぞれの量を求める問題です。「比がどう変わったか」がいちばんのポイントです。
倍数算の基本
ある量がふえたり、へったりすると、比が変わります。「変わらない量」や「変わらないちがい」に注目して解きます。
例題
AとBのお金の比は3:2でしたが、AがBに100円わたしたら、比が1:1になりました。はじめのAのお金はいくらだったでしょうか。
解き方:
① はじめ:A=3k、B=2k(kは比の1つ分)
② わたしたあと:A=3k-100、B=2k+100
③ 比が1:1なので、A=B
3k-100=2k+100
k=200
④ はじめのA=3×200=600円
たしかめ:はじめのB=400円。わたしたあと A=500円、B=500円 → 1:1 ✓
AとBのお金の比は3:2でしたが、AがBに100円わたしたら、比が1:1になりました。はじめのAのお金はいくらだったでしょうか。
解き方:
① はじめ:A=3k、B=2k(kは比の1つ分)
② わたしたあと:A=3k-100、B=2k+100
③ 比が1:1なので、A=B
3k-100=2k+100
k=200
④ はじめのA=3×200=600円
たしかめ:はじめのB=400円。わたしたあと A=500円、B=500円 → 1:1 ✓
「合計が変わらない」を使う
2人の間でお金をわたすだけの場合、AとBの合計はずっと同じです。この「変わらない量」をうまく使うこともできます。
- はじめの合計:3k+2k=5k
- 比1:1になるので、それぞれは 5k÷2
- Aは 3k から 5k÷2 にへったので、わたした分は 3k-5k÷2=k/2 → k/2=100 → k=200
ポイント
- はじめの比を使って、A=3k、B=2k のように書きあらわします。
- 変化したあとの条件(比や具体的な数)から、式を立てて k を求めましょう。
- 「お金がうつっても合計は同じ」「もらった人はふえ、わたした人はへる」を意識します。
練習問題
- XとYの枚数の比は5:3でしたが、XがYに20枚わたしたら比が3:3になりました。はじめのXの枚数を求めなさい。
- AとBのお金の比は7:3でしたが、AがBに400円わたしたら比が3:2になりました。はじめのAのお金を求めなさい。
- 2つの入れものPとQに水が入っています。PとQの水の比は5:3でしたが、Pから100ml移したら比が3:5になりました。はじめのPの水の量を求めなさい。
解答・解説
- 解答:最初のXは100枚
解説:変化前:X=5k、Y=3k。XがYに20枚渡した後:X=5k-20、Y=3k+20。比が3:3(=1:1)なので5k-20=3k+20。2k=40。k=20。最初のX=5×20=100枚。確認:Y最初=60枚。渡した後X=80枚、Y=80枚→1:1✓ - 解答:最初のAの所持金は2800円
解説:変化前:A=7k、B=3k。AがBに400円渡した後:A=7k-400、B=3k+400。比が3:2なので(7k-400):(3k+400)=3:2。2(7k-400)=3(3k+400)。14k-800=9k+1200。5k=2000。k=400。最初のA=7×400=2800円。確認:B最初=1200円。渡した後A=2400円、B=1600円→2400:1600=3:2✓ - 解答:最初のPは250ml
解説:変化前:P=5k、Q=3k。Pから100ml移した後:P=5k-100、Q=3k+100。比が3:5なので(5k-100):(3k+100)=3:5。5(5k-100)=3(3k+100)。25k-500=9k+300。16k=800。k=50。最初のP=5×50=250ml。確認:Q最初=150ml。移動後P=150ml、Q=250ml→150:250=3:5✓