ニュース

情報 量子コンピュータ光

原子10個の光子を同時に取り出す量子インターフェース。阪大・NICT・浜松ホトニクスが多重度で世界記録

大阪大学、情報通信研究機構(NICT)、浜松ホトニクスは2026年9月1日、数マイクロメートル間隔に並んだ中性原子10個から出る光子を、32チャンネルの集積光導波路アレイで同時に検出する「10多重量子光インターフェース」を発表した。多重度10は世界記録で、原理的には約100多重まで拡張できる。論文は8月31日に光学の学術誌Opticaに掲載された。

情報 通信ノイズ

静電気のノイズで通信ソフトが再起動し、ロケットは自分を止めた。カイロス3号機の失敗原因が判明

スペースワンは2026年8月30日、3月5日に打ち上げ68.8秒後に飛行中断した小型ロケット「カイロス」3号機の原因を、機体にたまった静電気による電気ノイズと発表した。ノイズで通信ソフトが再起動し、一時的に通信が途絶えたため、自律飛行安全システムが飛行中断を実行した。

情報 高校 情報I データの活用高校 生物 遺伝子の発現

約50万通りを総当たりして機械学習に読ませたら、ヒトの遺伝子の約60%に「開始の合図」が見つかった

カリフォルニア大サンディエゴ校のチームが、イニシエーターと呼ばれるDNA配列の変異体を約50万通り作って一斉に測定し、機械学習でパターンを解読した。ヒトの遺伝子の約60%がイニシエーターを持つと予測できた。

情報 機械学習データの活用

AIは何を見て材料を選んでいるのか(東京科学大)

2,681種類の無機材料を学習させたAIが、何を手がかりに光学特性を予測しているのかを読み解く解析手法を開発。AIが自分で似た材料をグループ分けし、重要な元素や原子配列と特性の関係を見つけていた。

情報 通信技術6G

韓国ETRI、「6G AIネイティブ」分野で主導権争いに参入 4年で約470億ウォン投入

『何が起きたか』韓国の研究機関ETRIが、次世代通信「6G」をAIネイティブ(AIを前提に設計する)分野で主導するため、4年間で約470億ウォンを投じる計画を発表しました。各国・企業が6Gの国際標準をめぐって競争を本格化させています。 『なぜ重要か』通信規格はおよそ10年ごとに世代交代し、5Gの次が6Gです。「AIネイティブ」とは、後からAIを足すのではなく、ネットワーク自体がAIで自律的に最適化・制御される設計思想を指します。標準を握った国や企業は特許や産業で大きな優位を得るため、これは技術であると同時に国家戦略の競争でもあります。 『もっと深く』6Gではテラヘルツ帯という非常に高い周波数の電波の利用が検討されています。周波数が高いほど多くの情報を運べますが、直進性が強く障害物に弱いという物理的トレードオフがあり、これをAIによる電波制御や多数のアンテナで補う研究が進みます。 『考えてみよう』ネットワークが自分で考えて最適化する時代に、私たち利用者が手放してはいけない判断や権利は何だと思いますか?

N/A(キーワード: AI-native, テラヘルツ波)

情報 半導体ナノテクノロジー

金属薄膜の厚さをナノメートル単位で変えると電子特性が劇的変化 ── ミネソタ大学

ミネソタ大学の研究チームが、金属薄膜の厚さをわずか数ナノメートル変えるだけで電子的挙動が劇的に変化する現象を発見。この知見により、半導体デバイスの設計において原子レベルでの精密な制御が可能になり、次世代プロセッサや量子コンピュータの材料設計に応用できる。ムーアの法則の限界を超える技術革新の糸口となる可能性がある。

膜厚 数nm の変化 -> 電子特性の劇的変化

情報 AI倫理社会

AIエージェント、金融取引や医療診断へ拡大 「補助」から「任せる相手」へ

AIエージェントは『考えて行動する』点が従来との違いです。例えば株の売買を任せれば、人より速く大量に取引できますが、暴走すれば損失も一瞬です。医療でも、診断を助ける一方、最終判断を誰がするかが問われます。ここで重要なのが『人間が最後に確認する仕組み(human-in-the-loop)』。SciCircが大切にする『AIだけで完結させず人を介す』考え方とも通じます。技術の進歩そのものより『どう使うルールを作るか』が、これからの情報社会の核心です。

AIエージェント / 自律 / 責任

情報 クラウドAI

OpenAIのフロンティアモデルとCodex、AWSで一般提供開始

AIを使うとき、実はその計算は『どこかのクラウド(巨大なデータセンター)』で行われています。今回の発表は『電力会社が増えて電気が買いやすくなった』のに近い話。複数のクラウドで同じAIが使えると、料金やセキュリティで選べるようになり、特定企業への依存(ロックイン)が減ります。情報の授業で習う『クラウドコンピューティング』が、まさに今の産業競争の主戦場。『誰がAIの土管を握るか』という視点でニュースを読むと、見え方が変わります。

クラウド / API / LLM

情報 情報技術ハードウェア

NVIDIA、Computex 2026で「RTX Spark」発表 ローカルAIが完結するPCへ

AIをクラウドではなく手元の機械で動かす利点は二つあります。①プライバシー:データを外部に送らないので情報漏れリスクが減る。②速度と通信:ネットがなくても、遅延なく動く。一方で、強力なAIが個人の手元に来ることで、悪用(偽情報生成など)も簡単になるという課題も生まれます。『計算がどこで行われるか』というだけで、社会の安全性が変わる――情報の本質を考えるテーマです。

GPU / エッジAI / 推論

情報 情報社会AI技術

Microsoft Build 2026開幕 「Windowsはもう人間だけのものじゃない」エージェント全面投入

これまでソフトは「人間がボタンを押す」前提で作られてきました。エージェント時代のOSは「AIが人間の代わりにボタンを押す」ことを前提に設計され直します。これは自動化の歴史で大きな転換点です。一方で、AIがファイルやアプリに自由に触れられるということは、セキュリティと権限管理(誰が何を許可したか)がこれまで以上に重要になります。便利さと危うさが背中合わせである点を考える教材になります。

AIエージェント / OS / 自動化

情報 情報社会経済

Anthropic、評価額9650億ドルでIPO申請 AIスタートアップ史上最大級の上場へ

AI企業の価値が「将来どれだけの仕事を任せられるか」への期待で決まる時代になりました。9650億ドルという数字は、AIが検索エンジンやクラウドに並ぶ社会基盤になると市場が見ている証拠です。上場すれば財務情報が公開され、AIビジネスの実態(売上・コスト・赤字幅)が初めて私たちにも見えるようになります。技術ニュースを「お金の流れ」から読む練習にうってつけの題材です。

IPO / 時価総額 / SEC

情報 サイバーセキュリティAIと社会

AIで高度化したディープフェイク、2026年の最大のサイバー脅威に―世界の59%が懸念

専門家団体ISACAの調査で、生成AIで巧妙化したディープフェイクやサイバー攻撃が2026年最大の懸念として浮上した。これを脅威と答えた割合は世界で59%、アジア太平洋では60%に上り、本物と偽物を見分ける情報リテラシーの重要性が高まっている。

情報 サイバーセキュリティソフトウェア開発

Google Chrome 149で脆弱性429件を一括修正―クリティカル22件、早急な更新を推奨

Googleが公開したChrome 149は最高深刻度クリティカル22件を含む計429件の脆弱性を修正した大規模更新。ANGLEの境界外読み書きやメモリ解放後使用(UAF)など深刻なバグを含み、悪用されれば任意コード実行が可能。ブラウザをソフトウェアスタックの視点で理解する素材。

UAF(Use After Free)

情報 半導体コンピュータアーキテクチャ

WSTS、2026年世界半導体市場予測を上方修正―前年比約90%増・初の1兆5千億ドルへ

世界半導体市場統計WSTSが春季予測を発表し、2026年の世界市場は前年比約90%増の1兆5112億ドルに達する見込みとなった。AI向けメモリICが主因で3.5倍増の見通し。日本市場も27.6%増の571億ドルと予測され、AI・データセンター投資が産業を押し上げている。

情報 プログラミングAI活用

GitHub Copilot、6月1日から「AI Credits」従量課金制へ移行

GitHubがCopilotの課金体系をリクエスト数ベースからトークン消費量ベースの「GitHub AI Credits」に刷新した。基本料金は据え置きだが、AIエージェントモードや高性能モデル利用は追加クレジットを消費する仕組みになり、AIコーディング支援のコスト管理が重要課題に。

情報 サイバーセキュリティ認証技術

楽天証券、6月よりパスキー(FIDO2)ログインを順次必須化

楽天証券は2026年6月からログイン認証にパスキー(FIDO2準拠)を順次義務化すると発表。生体情報は端末内に保存されサーバーに送信されない仕様で、証券口座の不正アクセスが社会問題化するなかパスワードレス認証への移行が金融業界で加速している。

情報 サイバーセキュリティオープンソース

IBM・Red Hat、50億ドル規模の「Project Lightwell」発足―AIでOSSサプライチェーンを守る

IBMとRed Hatが50億ドルを投じ、2万人超のエンジニアとAIでオープンソースの脆弱性を大規模に検出・修正する「Project Lightwell」を発表した。金融機関が早期採用に参加。OSSの脆弱性がサプライチェーン全体に波及するリスクに対処する新モデルとして注目される。

ニュースの「技術の裏側」

約50万通りを総当たりして機械学習に読ませたら、ヒトの遺伝子の約60%に「開始の合図」が見つかった

約50万通りの変異体を大量並列シーケンシングで一度に測定し、そのデータを機械学習に学習させた。モデルはヒト遺伝子の約60%にイニシエーターがあると予測した。
技術の裏側
AIまとめ

表面をわざと「欠陥だらけ」にしたら、結露の伝熱が銅の5.5倍になった(KAIST)

凝縮の熱伝達係数88 kW・m⁻²・K⁻¹は、従来の銅表面の5.5倍、既存の撥水コーティングと比べても50%以上高い。膜を薄くすると水滴の数が約3倍になった。
技術の裏側
AIまとめ

国産LLM「LLM-jp-4 33B」公開 ― 332億パラメータを11.7兆トークンで学習(国立情報学研究所)

コンテキスト長65,536トークンは、原稿用紙にすると約200枚分の日本語をいちどに読み込める計算になる。長い文書を丸ごと扱えるかどうかは、この数字で決まる。
技術の裏側
AIまとめ

メモリー価格、2026年第3四半期も上昇続くが伸びは鈍化へ

DRAMはパソコンの「作業机」にあたる一時記憶、NANDフラッシュはデータを長期間保存する「本棚」にあたる記憶装置。どちらもAIサーバーの学習・推論に大量に使われるため、AIブームで価格が押し上げられている。
技術の裏側
AIまとめ

中国企業、NVIDIA製AIチップ離れが加速 国産チップの予算比率46%に

AI開発に使われる半導体は「AIアクセラレータ」と呼ばれ、大量の計算を同時にこなすことに特化している。NVIDIAのGPUが世界シェアの多くを占めるが、輸出規制により中国では国産品への置き換えが進んでいる。
技術の裏側
AIまとめ

研究スクラップ

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